わたり終えるか、転げ落ちるか
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お世話になった先生方とのご縁で「自由と平和のための京大有志の会」ウェブサイト立ち上げを担当させていただきました。

http://www.kyotounivfreedom.com/

取り上げるイシューがイシューだけにすぐにでも立ち上げないと、という思いと、できるだけいいものを、という思いとで板挟みでしたが、ようやくリリースにこぎつけました。お話いただいてからリリースまで、過去最短かと思います。そんなことより、先生方の思いが少しでも広がりますよう。
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■11/21(金)第25回教育カフェ・マラソン、話題提供者は小竹めぐみさん(NPO法人オトナノセナカ/合同会社こどもみらい探求社、共に代表)。とにかく対話をしない独裁者のような父親との確執、アマゾン、砂漠への旅、座禅…を経て、ひとと(子どもたちと)「向き合う」ことの大切さがプレゼン全体に散りばめられていたように思いました。熟議のテーマは「生きる喜びとは?」楽しいこと、好きなこと、やりたいことをやっているとき、という内容になるかと思いきや、つらいこと、嫌なこと、やりたくないことを経た過去の自分を認めてあげることができたときに、「生きる喜び」を感じる、という話が参加者の中から多く出たことに、とても驚きました。

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第25回 話題提供:小竹 めぐみさん | 教育カフェ・マラソン

■12/12(金)、第26回教育カフェ・マラソン、話題提供者は宮城正一さん、CSR(=Corporate Social Responsibility)にとても力を入れられている印刷会社「シーズクリエイト」の社長さんです。Jazzトロンボーン奏者としての挫折、最初に勤めた会社の倒産という挫折、CSR室を立ち上げようとした際に社員から猛反発(=社会貢献より社員の利益が先だろ!)を受けたという挫折、その都度宮城さんは、「音楽は誰のため?」「会社って誰のため?」「印刷(情報)って誰のため?」と常に原点に立ち返って自問自答していた、というお話に大変感銘を受けました。熟議のテーマは「個性との調和(ハーモニー)」。宮城さんと同じテーブルになり、いろいろとお話伺えました。小澤征爾さんを例に挙げ、彼の指揮は、「全体の統率」ではなく、「個の役割を発揮させる」感じなのだそう。社長と社員の関係、会社と地域の関係もそうありたい、とおっしゃっていたのが大変印象的でした。

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第26回 話題提供:宮城 正一さん | 教育カフェ・マラソン

■開催100回を目指す教育カフェマラソン、ようやく4分の1を超えましたが、私の個人的な要望で、アーカイブサイトの提案をさせていただいたところ、快くOKしてくださいました。これまでの開催記録、Youtubeにアップされているビデオ、次回の開催告知を、いい感じにひとつにまとめたい、というのが目的でした。もしよろしければアクセスしてください!

今年1年、このイベントに参加させていただいてようやく、「多様性」というものとの向き合い方が少しずつわかってきた気がします(もちろんまだまだです)。来年も「多様性」についてたくさん気付きを得ることができればと思います。

教育カフェ・マラソン | 箕面こどもの森学園がこれからの教育について熟議する教育カフェです。100回の開催を目指しています。
こんな学校あったらいいな: 小さな学校の大きな挑戦こんな学校あったらいいな: 小さな学校の大きな挑戦
辻 正矩 守安 あゆみ 中尾 有里 藤田 美保

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■11/22(土)、人文研アカデミー特別シンポジウム「大学とはなにか」に行ってきました。「大学」と「学知」の「あり方」について約5時間にわたる大変白熱した議論でした。大学とは「多様な価値観が闘争する場」であったにも拘らず、「価値」をめぐる思考=(転覆を図る)権威への「挑戦」=「理性」の使用=「批判」精神=「政治」=「自由」、が失われている…そうした状況への強い危惧をひしひしと感じました。問いへの執着、醗酵への時間 - 山室信一

だが、人文科学研究においては、問いと仮説の間を往還しつつ、様々な史料や見解との対話を重ねて確説を導き出すために、醗酵までの時間のゆとりが不可欠の要素となる。決して無駄ではない時間という温床、それを次世代の研究者にいかに担保していくか、今こそ考えるべき時にある。

ロシア帝国の民族知識人―大学・学知・ネットワークロシア帝国の民族知識人―大学・学知・ネットワーク
橋本 伸也

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思想課題としてのアジア―基軸・連鎖・投企思想課題としてのアジア―基軸・連鎖・投企
山室 信一

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たまたま読んでいた「アラフォー男子の憂鬱」の中で、とても関連しそうな指摘だったので、以下引用。

 大きな価値があるものは、その全体像を捉えられるだけの大きな視野をもった人にしかわからないというジレンマが、常にある。たとえば親の価値。親にいちばん世話になっているときは、その価値はわからない。子どもがある程度成長して、親という存在の全体像を捉えられるようになって初めて、自分の親の価値に気付く。大きな価値をもつものほど、その価値を明らかにするまでに時間がかかるという法則が成り立つ。
 教育もその類のもの。教育を受けているときにはその本当の価値はわからない。
 -中略―
 そして、本当に価値のある教育は、その成果が表れて、時間的にも空間的にも広い視野をもつことができるようになるまで、その良さが理解されないというのが、教育という営みがもつパラドクス的な真理である。
 -中略―
 「成績が上がった」とか「合格できた」とかいう目先の成果ばかりを追う教育だけを受けていると、広い視野は養われにくい。 それなのに、この数十年間、「これをやればこういう力が身につく」というような、即効性の高い、効果のわかりやすい教育が優先されてきた。特に最近は、英語をやればグローバル人材が増えるのではないか、理数系に力を入れれば技術大国として復活できるんじゃないか、みたいに。「教養なんてあっても1円にもなりゃしない」と、教養教育をおそろかにするのもそういう流れである。
 目先の経済成長を追いかける経済合理性が、教育の分野にも入り込みすぎた結果だと僕は考えている。

アラフォー男子の憂鬱 (日経プレミアシリーズ)アラフォー男子の憂鬱 (日経プレミアシリーズ)
常見 陽平 おおたとしまさ

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■それにしても久しぶりの京都は相変わらずキレイでした!
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■9/27(土)、I-siteなんばにて行われました「ハンナ・アレントとこの時代1」に参加してきました。つい最近仲正昌樹さんの手ほどきによる「人間の条件」解説本「ハンナ・アーレント「人間の条件」入門講義」を読み終えたところでしたが、
ハンナ・アーレント「人間の条件」入門講義ハンナ・アーレント「人間の条件」入門講義
仲正 昌樹

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人間の条件 (ちくま学芸文庫)人間の条件 (ちくま学芸文庫)
ハンナ アレント Hannah Arendt

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本日は王寺賢太先生の手ほどきによる「革命について」読解。「ナショナリズムとインターナショナリズム、資本主義と帝国主義、社会主義と共産主義のような十九世紀のイデオロギー」が無効になったにも拘らず、「戦争」と「革命」を「今日でもわれわれの世界の二つの重要な政治課題」としたアレントが、「どうすれば革命のアクションとしての肯定性をとりだせるか?」という問題を考えていたのか読み解く、というのが先生のご発表の骨子でした。先生のアレント読解による結論は何と、「専門家ならぬ『ビギナー=始まりの人』たちが構成する評議会制は永続化と増大の展望を持ちうるはず」というものでした。スピッツの「ビギナー」を聴きながら、その意味を考える帰り道でした。ほんとうに久しぶりの人文・思想系イベント、とても楽しかったです!

近代的な革命概念は、歴史過程は突然新しく始まるものであり、以前には全然知られていなかったか、語られることのなかったまったく新しい歴史が展開しようとしているという観念と解きがたく結びついている。

革命について (ちくま学芸文庫)革命について (ちくま学芸文庫)
ハンナ アレント Hannah Arendt

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同じこと叫ぶ 理想家の覚悟 つまずいた後のすり傷の痛み
懲りずに憧れ 練り上げた嘘が いつかは形を持つと信じている

シロクマ/ビギナービギナー
スピッツ

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最後の小泉義之先生による「人間の条件」「革命について」読解もすごかったです。映画「ハンナ・アーレント」を見てアレントのイメージを抱いていた方々は、だいぶイメージが変わったのではないでしょうか。そして何より、ご著書を読んで小泉先生のイメージを抱いていた方々は、だいぶ先生のイメージが変わったのではないでしょうか…?
ドゥルーズと狂気 (河出ブックス)ドゥルーズと狂気 (河出ブックス)
小泉 義之

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ハンナ・アーレント [DVD]ハンナ・アーレント [DVD]

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■同日、何と同場所で開催されました文化系トークラジオ Life&まちライブラリー共催トークイベント「別のしかたで弱いつながりを読み、ウェブ社会のゆくえを考える」にその後ハシゴして参加。初回から欠かさず聞いている大好き番組「文化系トークラジオLife」の下記3点の書籍をめぐっての関西イベント!トークイベント後の懇親会では西森路代さんと千葉雅也さんと同じグループに!生で見れたパーソナリティ陣、Lifeリスナーにただただ興奮してました。
別のしかたで:ツイッター哲学別のしかたで:ツイッター哲学
千葉 雅也

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弱いつながり 検索ワードを探す旅弱いつながり 検索ワードを探す旅
東 浩紀

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ウェブ社会のゆくえ―<多孔化>した現実のなかで (NHKブックス No.1207)ウェブ社会のゆくえ―<多孔化>した現実のなかで (NHKブックス No.1207)
鈴木 謙介

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当日のイベントは、ちょうど先日その提唱者磯井さんのお話を聞いたばかりのまちライブラリー@大阪府立大学との共催で、Lifeイベントに関連すると思う本をまちライブラリーに、とのことで1冊寄贈してきました!どこかのどなたかに「弱いつながり」がもたらされますよう!
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■6/6(金)第21回教育カフェ・マラソンの話題提供者は宇都宮誠さん(生野学園学園長)!当日の内容と感想は、教育カフェ・マラソンのブログに書かせていただきましたのでそちらに。Keep trying&challenging, keep experiencing as tough circumstances as possible, keep questioning what I'm good at, keep knowing&checking my possibilities&limits, would actually make me WHAT I REALLY AM. To make it clear, it may take some time...ということを痛感した次第です。
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第21回教育カフェ・マラソン ~宇都宮誠さん
生きるための学校―不登校生と歩んだ生野学園20年の航跡生きるための学校―不登校生と歩んだ生野学園20年の航跡
宇都宮 誠

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■3月にBOO2を読み終えてからようやくBOOK3を読み終えました!LeaderとAomameとの会話、SanatoriumでのTengoとhis fatherとの会話、NHK fee collectorの執拗な督促、終盤近くのTamaruとUshikawaとの会話(プロとプロとの会話)…等々、英訳版で読む方が迫力が増してるように思ったところがいくつかあった気がしました。
1Q84: Books 1, 2 and 31Q84: Books 1, 2 and 3
Haruki Murakami

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4/4(金)、第19回教育カフェ・マラソンの話題提供者は京都大学人文科学研究所准教授の石井美保さん。私が教育カフェ・マラソンの実行委員になって初めてお呼びする話題提供者です!(お引き受けいただき、本当にありがとうございました!)
精霊たちのフロンティア―ガーナ南部の開拓移民社会における“超常現象”の民族誌精霊たちのフロンティア―ガーナ南部の開拓移民社会における“超常現象”の民族誌
石井 美保

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<関連>
石井美保研究室
箕面こどもの森学園の教育カフェ・マラソンでお話ししました。 | 石井美保研究室
浅田羽菜さんの家族とともに歩む会-京都市立養徳小学校プール事故訴訟に関する情報
問題は、「フィールドで小人に出会う」という出来事が、私自身にとって具体的な「現実」、あるいは経験的な「真実」であるとしか思われない、という点にある。:人生はタイトロープ

ご専門の文化人類学の見地から、「ここではない世界をひらく力―人類学が子どもとともにできること」というタイトルでお話いただきました。子どもとは、「両義的」な「完全に規範化されていない」存在であり、「大人」という「規範」を破壊する「他者」であり、「いま・ここ」に絡みとられない存在である、ということについて、歴史的な背景や、フィールドワークでのご経験を通じて、説明していただきました。

後半では、京都市立養徳小学校プール事故との関連で、学校の持つ「元に戻ろうとする力」「日常を守ろうとする力」についてお話いただきました。プール事故で亡くなった浅田羽菜ちゃんの「喪失」からなるべく子どもを「遠ざけよう」とする学校の「力」。「いま・ここ」に絡みとられない存在である子どもVS「いま・ここ」に絡みとろうとする学校。「いま・ここ」に絡みとろうとする理由としては、(大人自身の)「安心への希求」の結果として「異質なものの排除」する力が働いているのでは、とのこと。子どもに死の「なまなましい痛み」に直面させることは、大人にとって「安心」できないことなのだ、という問題提起は、後の熟議「ほんとうの意味で『子どもを守ること』とは?」につながっていくことになります。

熟議「ほんとうの意味で『子どもを守ること』とは?」の私の答えとして、先生が話題提供中に挙げられていた「(子どもの)声を聴くこと」、と述べました。プール事故を検証(なぜ溺れてしまったのか、なぜ深いところに行ってしまったのか)する調査委員会がとにかく、観察可能な事象(ビート板がどのように当たっていたか、等)を対象にしていたのに対し、「羽菜ちゃんは先生について行きたかったのでは」という(観察不可能な)羽菜ちゃんの声(死者の声)を聴こうとする子どもの例に、大変ショックを受けました。先生が「フィールドにおける『超常性』のとらえかた:はじまりとしてのフィールドワーク―自分がひらく、世界がわかる」での以下の箇所の「精霊や小人や妖術者の棲む世界」を「子どもが棲む世界」と置き換えて読むと、今回の演題「人類学が子どもとともにできること」の意味がすっと腑に落ちたように思いました。

…ここでいう「現実世界」とは、原則として人類学者が参与-観察することができ、社会科学的な方法で分析することが可能な世界であるとされる。逆にいえば、精霊や小人や妖術者の棲む世界とは、人類学者が参与-観察することができず、社会科学的な方法による検証が不可能であり、したがって人々の語りを聞き取ることによってのみ再構築されるような領域であるとされる。精霊や小人や妖術者の存在が、このように直接的に「観察されうる」ものではなく、間接的に「語られる」ほかない存在であることが、人類学者にとってそうした存在を想像的なもの、あるいは非現実的なものとみなす根拠となりえたといえる。

はじまりとしてのフィールドワーク―自分がひらく、世界がわかるフィールドにおける『超常性』のとらえかた:はじまりとしてのフィールドワーク―自分がひらく、世界がわかる
石井 美保, 李 仁子 (編集), 金谷 美和 (編集), 佐藤 知久 (編集)

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今回の教育カフェ・マラソンの予告の際にもはやネタとして(笑)何度か使わせていただいた「私の人生で出会った2大『美保さん』の写真(笑)。
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3/21(金)、第18回教育カフェ・マラソンの話題提供者はSIO(Social Inovation Osaka)ネットワーク代表の施治安さん。施さんは1954年生まれの華僑3世。永住権あるが、日本国籍なし。少年時代はとにかく「自信がない・気が弱い・主張できない」、「コミュニティをつなぐ、ネットワークが社会を変える」がモットーのSIOとは真逆で大変驚きました。

印象的だったのが、突然クラスメイトが本名宣言(豊川くん→任くん)したことが大きな「転機」になったというエピソード。アイデンティティを求めて「自分探し」、「社会意識」も抱くように。マルクス経済学や東洋哲学もずいぶん勉強されたとのこと。

「社会企業家」を意識するようになるきっかけの本「チェンジメーカー」に衝撃!
チェンジメーカー~社会起業家が世の中を変えるチェンジメーカー~社会起業家が世の中を変える
渡邊 奈々

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社会企業家(=ソーシャルイノベーションを起こす人)とは、龍馬のようなイメージ。1.共感力(=「人たらし力」という表現が印象的でした)、2.プロデュース力、を元に、(魚を与える→魚の獲り方を教える→という段階を突き抜けて)「在り方そのものを変革する」人。

さらには「混在した企業家をつなぐ」、組織×組織をつなぐだけではダメで、「個人×個人」をつなぐ。1.自立型、2.オープンな巻き込み力・開放的コミュニケーション・周りが手伝いたくなる、3.GIVE型・発信型、なタイプ。依存するのではなく、主体性を発揮し、イベント、コラボ場所を(SNSを通じて)作り出していく。次々と施さんの「社会企業家」像が語られます。

お話を伺っていてふと気になったのが「ボンド」と「ブリッジ」。施さんの「社会企業家」像はまさに「ブリッジ」の人である一方で、どうして施さん自身は(日本的な)「ボンド」から自由でいられたのか…施さんが華僑3世であることと無関係ではない気がしますが、いずれにせよ、これまでの教育カフェ・マラソンの話題提供者の皆さまにも通じる、「ブリッジ」な感じ(繰り返しますがその一方で「ボンド」から自由な感じ)って、どうやったら身に着くのだろう、と改めて疑問に思いました。

 『孤独なボウリング』で有名なロバート・パットナムに「ボンド」と「ブリッジ」という概念があります※。これらの概念を用いて若年労働の研究をされている樋口明彦さん(法政大学社会学部准教授)によれば、日本社会は、ある集団への所属やメンバーシップで規定される「ボンド」という濃密な概念が強すぎて、人を集団外の誰かにつなげていく「ブリッジ」という緩い社会関係が弱いというんです。だから「ボンド」型の関係のなかで居場所を失って弾き飛ばされれば、所属する場所をなくし、孤立無援になってしまう。

※社会内部の人間関係や信頼の協同を活発化し社会の効率性を高める資本とみなして「社会関係資本」という概念を導入した政治学者ロバート・パットナム(一九四〇年生まれ。ハーバード大学公共政策学教授)は、人間関係資本を「ボンド」(絆・結合)型と「ブリッジ」(橋渡し)型に分類する。前者は同質的な集団内部に見られる濃密で強固な人間関係であるのに対し、後者は異質な集団の人間関係を弱く結びつけるような(多くはインフォーマルな)関係であり、広く集団横断的ネットワークをつくりだす。

格差社会という不幸(神保・宮台マル激トーク・オン・デマンドVII)格差社会という不幸(神保・宮台マル激トーク・オン・デマンドVII)
宮台真司 神保哲生

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孤独なボウリング―米国コミュニティの崩壊と再生孤独なボウリング―米国コミュニティの崩壊と再生
ロバート・D. パットナム Robert D. Putnam

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熟議のテーマは「Diversity社会とは何か?」「Diversity社会はどのように形成されるか?」大変難しいテーマでしたが、「Diversity(多様性)社会」は「画一社会」の「否定」ではない、ということ、「Diversity(多様性)社会」の構成員としてふさわしいのは必ずしも「社会企業家」のような人ではない、ということがわかっただけ、大変有意義なひとときでした。
<参考>
第18回教育カフェマラソン 話題提供者 施治安さん
箕面こどもの森学園
2/15(土)、立命館大学衣笠キャンパスにて行われました、2013年度公開講演会 「第一次世界大戦から100年」の第1回 山室信一先生「大戦の衝撃と民主主義の命運」を拝聴。先月の国際ワークショップ「第一次世界大戦再考:100年後の日本で考える」でのご講演でもありました「最も大正期に流行った言葉」としての「改造と解放」のお話は今回は一部で、演題にもあります「民主主義」についてのお話を中心に。「なぜ日本に民主政治が入ってこないのか」というお話の際に、「民が主」ではなく「民の主(=君主)」という「民主の両義性」(「天維れ時、民の主を求む」(「書経」)・「民は惟れ国の本」(「書経」))や、そもそも「日本は天皇のもの、という考え方」が民主主義に合わない、とのこと。「民が主」ではなく「民の主(=君主)」という捉え方、恥ずかしながらぜんぜん知らず、大変驚きました。
複合戦争と総力戦の断層―日本にとっての第一次世界大戦 (レクチャー第一次世界大戦を考える)複合戦争と総力戦の断層―日本にとっての第一次世界大戦 (レクチャー第一次世界大戦を考える)
山室 信一

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世界戦争 (現代の起点 第一次世界大戦 第1巻)世界戦争 (現代の起点 第一次世界大戦 第1巻)
山室 信一

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<関連>
現代の起点 第一次世界大戦 全4巻 山室信一・岡田暁生・小関隆・藤原辰史[編] 人類初の世界戦争,現代はここから始まった
2/1日(土)、京大人文研・共通1講義室にて行われました公開シンポジウム「ポスト68年の思想と政治―〈階級闘争〉から〈社会運動〉へ?」に行ってきました。シニア世代(長崎浩+絓秀実)VSジュニア世代(廣瀬純+ギャビン・ウォーカー)という構図だそう(演者の先生方はもちろん、ギャラリーも豪華でした)。こうした構図に対し、廣瀬先生の「『対立』こそ重要で、シニア世代とジュニア世代は『実は(一周して)同じ』という(小賢い)指摘にはまったく意味がない」という指摘にシビれました。
共産主義の理念共産主義の理念
コスタス・ドゥズィーナス+スラヴォイ・ジジェク編
長原豊監訳 沖公祐+比嘉徹徳+松本潤一郎訳

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存在論的政治: 反乱・主体化・階級闘争存在論的政治: 反乱・主体化・階級闘争
市田 良彦

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絶望論―革命的になることについて絶望論―革命的になることについて
廣瀬 純

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絓秀実さんの上記ツイートにもありますように「近来まれな、テンション」だと私も終始興奮しておりましたが…全共闘世代の男性陣でぎっしりの会場からの質疑で「(68年)当時のような雰囲気を期待して来たのに、ちっとも興奮しない」というような指摘が…昨年末の「ニッポンのジレンマ」のはあちゅうさんと古市さんとのやりとりが過ぎりました。「いや、ワクワクしてるって!興奮してるって!」と(心の中で)ツッコんでおりました。

NHK 新世代が解く!ニッポンのジレンマ 僕らが描く この国のカタチ2014 | 過去の放送

はあちゅう「私は、学者の方の話が、ちょっと失礼ですけど、ちょっと暗いんじゃないかって思っていて―中略―今日この議論で足りなかったのはワクワク感みたいなもの。―中略―私たちが、何かもうちょいワクワクする話題にしてもよかったんじゃないかな。」
古市「いやワクワクしてましたよ。暗い話してるように見えてちゃんとワクワクしてますからね。」

徹底討論!ニッポンのジレンマ徹底討論!ニッポンのジレンマ
NHKEテレ「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」制作班

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最後に個人的に今もひっかかっているのは「68年、大学は占拠に値する場所だった」という小泉義之先生のご指摘。そうか…大学は「占拠に値する場所」ではなくなってしまったのか…。
生と病の哲学 生存のポリティカルエコノミー生と病の哲学 生存のポリティカルエコノミー
小泉義之

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2/14(金)、第17回教育カフェ・マラソンの話題提供者はアースガーデンの植月千砂さん。パーマカルチャー(=恒久的持続可能な環境を作り出すためのデザイン体系)を教育へと実践した「子ども達が作った食べ物の森」の翻訳者でもあります(飛行機で読んで感動してすぐに翻訳を決めたそうです)。
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<参考>
第17回 『こどもたちがつくった食べられる森』 話題提供:植月千砂さん
箕面こどもの森学園
アースガーデン
<関連>
みんなが話題提供者:人生はタイトロープ

校庭に「食べ物の森」を作る、という営みは「都会(的なもの)」から「自然」を取り返す、という意味があるそうです。私がまず意外に思ったのは「校庭」=「荒廃」という認識でした。でも確かに、異物がない、まっ平らにならされた「校庭」は「自然」と対極にあるのかもしれません。多様性に満ち溢れ、(パーマカルチャーで大切にされているという)「タテの空間を重視」した「食べ物の森」を作ることで、「自然」を取り返す。でもここはあくまで学校、「食べ物の森」を作れるかどうか、ではなく、作る上での「学びのプロセス」を重視しよう、農家や植木屋みたいな専門家を呼ぶのではなく、教師と子どもたちとで試行錯誤して「食べ物の森」を作ろう、失敗してもいい、完成形を気にしないで、とにかくやろう!という感じ、まるでその興奮が伝わってくるようでした。

印象的だったのは、とにかく子どもたちに「任せる」こと。もちろん「グループで話し合おう」「みんなでチェックし合おう」といったチェックは入りますが、あくまで子どもたちに「自分たちのプロジェクト!」と思ってもらうことを重視してとことん「任せる」点(森を作る上での資金集めについてで民主的に話し合う「プロジェクトクラブ」のお話も大変興味深かったです)。

とにかく、手持ちの武器、と言いますか材料でもあります、理科、国語、算数…教科で習ったことをフル活用して、(専門家ではないながらも)何とか問題を解決していこう、改善していこう、という力、心の働きを鍛える、ということの大切さを改めて痛感しました。「食べ物の森」で遊ぼう、どうやって遊ぶ?という問いから、思いつき(アイデア)が次々と出されている場面も、こういう力を鍛えているのだと思いました。

自分だけではなく他人(の考え)を意識したり、「食べ物の森」だけでなく、地域の環境を意識したり、「Holistic(全体論的)」に考えるようになっていく、というお話に、私はずっと「奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録」を思い浮かべてました。「生態的に正しい環境作り」という言葉が今日のお話で何度か出てきましたが、「奇跡のリンゴ」もまさにその営みだったわけで、ご存知の方はご存知かと思いますが、「生態的に正しい環境」に至るまで(それこそ農薬を使うことの誘惑や)、「信じて待つ」ことの困難さを、「奇跡のリンゴ」は物語っていたと思うのです。そう考えますと、「食べ物の森」(の実践)は、まさに教師の(子どもたちを)「信じて待つ」力に尽きると思うのです。どうやったら、農薬を使わずに(教育での「農薬」が何にあたるのかは措いておきまして)、「生態的に正しい」状態になるまで「信じて待つ」ことができるのか…そんなことを悶々と考えながら、話した1分間まとめはグッズグッズでした…あぁ、こうして書いていても何かまとまっていない…orz
奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録
石川 拓治 NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班

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プロフェッショナル  仕事の流儀 農家 木村秋則の仕事 りんごは愛で育てる [DVD]プロフェッショナル 仕事の流儀 農家 木村秋則の仕事 りんごは愛で育てる [DVD]
茂木健一郎

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