わたり終えるか、転げ落ちるか
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
■今ごろですが「ザ・マジックアワー」観ました。「トゥルーマン・ショー」ぽい?とも思いましたが、笑った数がぜんぜん違いました。それにしても佐藤浩市恐るべし、です。
ザ・マジックアワー スタンダード・エディション [DVD]ザ・マジックアワー
佐藤 浩市 三谷 幸喜
by G-Tools
トゥルーマン・ショー(通常版) [DVD]トゥルーマン・ショー
ジム・キャリー ピーター・ウィアー

by G-Tools

■私はあまり小説の設定に自分を重ねて読むタイプではないのですが、「そんなはずない」の主人公とその恋人が非正規の図書館職員と、実験心理学博士後期課程在籍の院生、という設定には思わず。下記の描写とか特に。いずれもその場の空気を(多少なりとも)吸ったことがあるので「あるある!」でした。

かれは、悩めるひとをカウンセリングしたり、心理テストで性格をあてたりはしないそうだ。実験実験実験をかさね、統計統計統計をとり、分析分析分析する毎日らしい。その実験というのが、被験者にあちこちで点滅する光の画面を見てもらい、目の動きを調べるものというのだから、鳩子はますますわけがわからなかった。

 別置は利用者のためにやっている。資料の選定もレファレンスも書架のあちこちに張った「ハーレクインロマンスはこちらです」や「江戸川乱歩賞歴代受賞作品」や「予約の多い本ベストテン」も利用者のためだ。それで利用者が増えるかどうか、便利かどうかはよくわからない。そもそも、利用者が増えたところで、鳩子たちの仕事は忙しくなるばかりで、給料は増えない。―中略―「放っておくと埋もれちゃう」からで、「埋もれさせちゃいけない」からで、埋もれると、なんだか「困る」らしい。
 勝手かもしれない。それはすでに「利用者のため」かどうかもじつのところ定かではない。

そんなはずないそんなはずない
朝倉 かすみ

by G-Tools
その他読んだ2冊。「静かにしなさい、でないと」の帯に書かれていた「哀しくも可笑しい自意識」という表現を見たときに最初は「小説(とりわけ純文学)ってそういうものじゃないの?」と思ったのですが、そんな私の思い込みなんて簡単に崩されました。「自意識」の描き方として新たな指標を得られた気がしました。「いつぞや、中華飯店で」という短編が特に良かったです。「声出していこう」の方は、先日「『私』が『語る』ということ(の困難)について」というエントリを書いたのですが、「『私』が『語る』」=「『私』が『声を出す』」ということのヒントって、こういうところにあるんじゃないかなぁと思わせてくれた本でした。
声出していこう声出していこう
朝倉 かすみ

by G-Tools
静かにしなさい、でないと静かにしなさい、でないと
朝倉 かすみ

by G-Tools
<関連>
第二芸術の逆襲!:人生はタイトロープなんともったいない機会を逃していたのでしょう…お伝えしたい感想、教えてほしい謎がいっぱい!

■「噛みきれない想い」がブックオフの100円コーナーにあったので思わず。昨年の講演のときも思ったのですが、どこかの編集者の方、今すぐ鷲田 清一×横山 俊夫でセッティングして対談本企画してくれないかしらん。
噛みきれない想い噛みきれない想い
鷲田 清一

by G-Tools
ことばの力: あらたな文明を求めてことばの力: あらたな文明を求めて
横山 俊夫

by G-Tools
<関連>
隣の『専門外』にすら口出ししないことが、学問の『美徳』、だった:人生はタイトロープ
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://esk.blog9.fc2.com/tb.php/1116-760a25a4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。