わたり終えるか、転げ落ちるか
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雨と無知;偉愚庵亭憮録

 実際、ちょっとしたことは、いつでもGoogleで調べがつくし、疑問に思った事柄についても、即座にウィキペディアが答えてくれる。だから、なんだか、自覚として、「知らないこと」がなくなってしまったみたいな気分になっている、と、そういうことだ。
 で、どうかすると「オレは何でも知ってる」みたいな自覚が、いつの間にやら、自分の中に育っているわけで、これは、考えてみるに、けっこうおそろしいことなんではなかろうかと思うわけです。脳内「知の巨人」状態。蔵書の中に棲んでいる立花隆みたいなセルフイメージを抱いている怠惰なパンピー、と。ヤバいぞこれは。
 ……いや、いくらなんでも、自分がそこまで博覧強記になったと自負しているわけではない。でも、あらゆる分野の細かいことについて、「ああ、それなら知ってるよ」という感じを抱くようになってはいるわけで、でなくても、その場で分からないことについて、3分後には分かった気にさせてくれるツール(インターネットのことだが)を手にしていることは事実なわけだ。
 で、3分遅れのもの知り博士がここに誕生する。ほとんど、Google&ウィキペディア経由の、3分間検索の2000文字要約レベルのお手軽知識を読みかじっただけであるにもかかわらず、だ。


うぁーこの感じ、ものすごくわかる気がします。僕自身も、「あぁど忘れだ…」「この前覚えたばかりなのに思い出せない…」っていうストレスが確実に、「Google&ウィキペディアがあればあの辺のキーワードを入れて検索して、何とかなるかもしれないのに…」っていうストレスに置き換わりつつあるような気がしてます。(自分の)記憶力/理解力のなさを嘆くより、(自分じゃない、しかも物理的な)検索エンジンの不在を嘆く、という。小田嶋さんが最後に「若い人々は、情報に関して、生まれつきの全能感みたいなものを抱いているのだろうか」とおっしゃっていますが、僕は(何たってもう若くないし)「全能感」まで抱くことはないですが、若い人たちが抱いてしまっているように感じることはしばしばあります。「それを知らない/わからないのは、自分のせいじゃない」と思わせてくれる環境が、(良くも悪くも)ものすごく整っちゃったんですね。

「自分のせいじゃない」…か。
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