わたり終えるか、転げ落ちるか
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ひょんなことから「幸せ最高ありがとうマジで!」を急遽観ることができました。

「人が社会とのズレを感じ、精神のバランスが取れなくなったとき、壊れるべきは自分か、それとも社会か」

物語はある新聞販売所を営む家族を中心に展開。不倫を重ねる・隠し続ける夫(曽根慎太郎)、その事実を知りつつも不倫を許し続ける再婚妻(曽根美十理)、容姿にも頭脳にも恵まれず自らのDNAを責め続け、さらには腹違いの妹紗登子へ(近親相姦的な)好意を抱いている息子(曽根功一)、R&Bで踊り続けることでで気を紛らわせる娘(曽根紗登子)、慎太郎との不倫に悩みリストカットを繰り返す住み込みバイト(山里えいみ)。いずれも社会とのズレを「自分」を少しずつ壊す(=嘘をつく、ごまかす)ことで社会との折り合いを付ける。その一方で、この家族の目の前に突如として現れた、容姿、美貌、金銭、すべて恵まれている永作博美扮する明里は、徹底的に「社会」を壊そうとし、「自分」を壊すことを否定し続ける。「社会」代表として標的となった曽根一家VS明里の対決の行方は…?

ラストで明里が赤子のような声で泣きじゃくるシーンは、「空中庭園」でキョンキョンが血の雨の中で泣きじゃくる(=いずれも「生まれ変わる」ことの象徴)シーンを連想させました。お芝居の方は、「生まれ変わり(=人格改造)」を一人で祝おうとするけれども、ケーキに立った1本のローソク(=生まれ変わり、の象徴)にどうしても火が灯らず、思わずもれた明里の絶叫で終了。人は「変われる(=生まれ変われる、生まれ直せる)」ことの可能性を示した「空中庭園」と、不可能性を示した「幸せ最高ありがとうマジで!」。ラストを後者に導いた本谷氏に、心の底からの拍手を贈らせて頂きました。
空中庭園 通常版空中庭園
角田光代

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そしてこれまた(一つ前のエントリとは違う)Sさんサンクス!
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