わたり終えるか、転げ落ちるか
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第60回紀伊國屋サザンセミナー『戦後日本スタディーズ』(全3巻)完結記念トークセッション あったかもしれない日本―歴史の〈後知恵〉はどこまで有効か」に参加してまいりました。1.5h程と思っていたのですが、あれよあれよと2h超え!いやー非常におもしろかったです。以下簡単なメモ書き↓
戦後日本スタディーズ 1 40・50年代戦後日本スタディーズ 1 40・50年代
岩崎稔

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戦後日本スタディーズ2 60・70年代戦後日本スタディーズ2 60・70年代
岩崎稔

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戦後日本スタディーズ3 80・90年代戦後日本スタディーズ3 80・90年代
岩崎稔

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・「全3巻が完結した時期と、政権交代の時期が重なった。戦後を総括するタイミングとしてばっちりだったのでは」(成田先生)
・「歴史に『あったかもしれない(=If)』なんてタイトルのイベントやってるなんて知られたら歴史学会から追放される(笑)」(成田先生)

・「もし、朝鮮戦争がなかったら?」(小森先生)
・「8/4(火)「クリントン電撃訪朝・金正日と会談」という大ニュースが、高相容疑者&のりピーで飛んでしまった(=目だって報道されなかった)」(小森先生)
・「94年6月の核問題をめぐる危機回避のために訪朝したカーター(行かせたのはクリントン)・米朝枠組合意で、米国は軽水炉と重油を提供・その代わりに核開発をやめるように指示…」(小森先生)
・「94年4/8(金)細川元首相突如辞任・小沢氏が羽田氏を首相に・社会党とさきがけが連立政権を離脱…」(小森先生)
・「(その他説明がつらつらつら…)(小森先生)
・「30分経っちゃうよ、このままだと『あったかもしれない日本』じゃなくって、『実際にあった日本』になっちゃうよ(会場爆笑)」(上野先生)
・「要は『朝鮮戦争』を起点として、こういうことが起こり続けたってことが言いたかったんですよ(苦笑)、不発に終わってしまいましたね(会場笑)」
・「特需(又は高度成長)がなかったら、っていう議論になると思ってたのに」(上野先生)

・「もし、自由で開放的な左翼文化があったなら?」(岩崎先生)
・「語義矛盾ですよ」(上野先生)
・「『自由で開放的』って『党制からの離脱』ってことよね?前衛党無用論?まぁすごいわね」(上野先生)
・「左翼は(とりわけ1950年代後半高度成長期の)のノスタルジーに弱いのでは」(成田先生)
・「結構弱いと思います」(岩崎先生)
・「68年の語り方とかを見ているとそう思う」(岩崎先生)
・「そうすることで自らの可能性を、自ら潰してしまったんだと思う」(岩崎先生)
・「50年安保→60年安保→連合赤軍/内ゲバ…これらの橋渡しが全くないのは?」(岩崎先生)

・「もし、連合赤軍がリンチ殺人をしていなかったら?」(上野先生)
・「最初は『もし、日本があの戦争に負けていなかったら?』にしようと思ったのですが、ボツを食らいました、この企画が成り立たない、と(会場笑)」(上野先生)
・「連合赤軍については、大塚英志、小熊英二のようなレイトカマーしか論じていない」(上野先生)
・「どっちも『エイジ』だな(会場笑)」(上野先生)
・「テロリズムの(Heroicな)理想化があれば、日本で自爆テロリストが出たかも?」(上野先生)
・「なぜ日本人は戦後占領軍に対し自爆テロを決行しなかったのか?」(上野先生)
・「赤木智弘や加藤智大はそれにあこがれたかも?」(上野先生)
・「どっちも『トモヒロ』だな(会場笑)」(上野先生)
・「68年の記憶はもちろんない」(北田先生)
・「さらに自分が選挙権を持ってから、政局は迷走したのに記憶がない」(北田先生)
・「団塊Jr世代は55年とか68年とか、過去の出来事と結びつけて考えたりすることに希薄」(北田先生)
・「社会的な記憶として我々に引き継がれてもよさそうな出来事なのに、引き継がれないのはなぜか?(本当にぷっつり切れている)」(北田先生)
・「全共闘世代の印象は…いい人たち(大塚さんや浅田さんは大嫌いのようですが)」(北田先生)

・「もし、ニューアカブームがなかったら?」(北田先生)
・「1982~83年の現代思想ブームには違和感がある」(北田先生)
・「『政治的なもの』と『ポストモダン思想』の断絶」(北田先生)
・「フーコー、デリダの著作は政治色に染まっていたのに、どうして政治と相容れないのか?」(北田先生)
・「後のカルスタブームは(文化と思想をくっつけて批評する)過剰反応では」(北田先生)
・「上野先生もニューアカですよね」(岩崎先生)
・「全くの事実誤認、そもそもその時期日本にいないし『神々』@筑紫哲也にもなっていない」(上野先生)

・「もし、戦後歴史学に『階級』概念がなかったら?」(成田先生)
・「歴史学会に留まろうとしたね(笑)」(小森先生)
・「『もし』『たら』は本当に禁句なんです、昔『もし田代栄助が長生きしていたら…』なんて言っちゃってそしたら…」(成田先生)
・「歴史学者は小心者(戦々恐々)」(成田先生)
・「『もし』『たら』は許されていないが、そもそも『歴史』の完全な再現は無理」(成田先生)
・「しかし『もし』『たら』を暗黙に繰り返すことで『歴史』の再現に近けようとするのが歴史学」(成田先生)
・「『階級』という言葉は、希望の言葉だった」(成田先生)
・「または真実に到達する方法だった」(成田先生)
-上野先生から5つの(最後に1つ追加)質問-
・「階級闘争はなかったか?」→Yes & No
・「それに替わる概念は生まれたか?」→Yes
・「唯物史観はなかった?」→Yes & No
・「戦後歴史学に唯物史観がなかったらもっと良くなっていた?」→Yes(即答)
・「格差社会では階級概念は復活するのか?」→Yes
・「歴史は科学だと思いますか?」→No!
・「(唯物)史観はなくなっても論は残る」(北田先生)
・「武蔵野大学橋本先生は『階級』を使った方が良いと言っている」(北田先生)
・「歴史とは、『事後的正当化』であり、『後付け』であり、『後知恵』であり、『レイトカマーの特権』である」(上野先生)

結局イベントのタイトルにもある「歴史の〈後知恵〉はどこまで有効か」の答えは、客席にいらした斉藤美奈子さんが出したように思いました。

・「『階級』は斬新だと思います、手垢にまみれたということを知っている人がもはやいないからです(会場大爆笑)」(斉藤さん)
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