わたり終えるか、転げ落ちるか
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斉藤さんご専門の「おたく」「ひきこもり」をベースとした分析より、「関係する女 所有する男」という仮説の説明として最も説得力があったのは、↓のご自身のエピソードでした。

 あるとき神戸で講演会があり、その後スタッフの招待で美味しい飲茶レストランに行った。帰りが遅くなりそうだったので、妻への侘びがてら、名物の胡麻団子を六個買って帰った(別に僕は恐妻家ではない)。案の定遅くなって不機嫌だった妻は、お土産を見せるとたちまち三個を平らげ、すっかり機嫌も直ってしまった。僕はさすがに空腹ではなかったので、つきあいで一個だけ食べた。残りは妻がラップして冷蔵庫にしまった。
 次の日の午後、ジョギングの後で小腹が空いたので残っていた二個を何気なく食べた。たいへん美味しかった。ところが昼寝から覚めた妻は、それを聞いて怒り出した。「一緒に一個ずつ食べようと思ったのに!」と大変な剣幕だ。「いや三個ずつのつもりだったから……」と言い訳するも、残した二個を等分するのが当然だ、というのが妻の理論である。
 要するにこれが所有原理と関係原理の違いなのである。

関係する女 所有する男 (講談社現代新書)関係する女 所有する男 (講談社現代新書)
斉藤 環

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