わたり終えるか、転げ落ちるか
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ウチダ先生が2つの「でも」以下で指摘されていた↓の内容は、確かにその通りだと思いますし、僕自身も自分の本棚にそういう機能を求めがちだったりするのですが、でもそれは、「買い置き」=「『自分がどんな本を読むべきか』のリスト」機能を、結局Webアプリケーションが搭載する、という形でしか解決してしまうのではないか、と思いました(ブクログには普通にそういう機能付いているように思うのですが…?)。

 電子書籍は家の中を歩く度に背表紙を向けて、僕たちに向かって「(せっかく買ったんだから)早く読めよ」と切迫してくるということがありません。「このような書物をすべて読破した人間」を理想我としてイメージするときの支えにもなりません。もちろん、iPadにダウンロードした電子書籍のリストは画面上の「本棚」にも収まっていますから、一瞥すれば、「自分がどんな本を買ったか」はわかります。でも、それは「自分がどんな本を読むべきか」のリストではありません。だって、電子書籍の最大の利点は「いつでも買える」ということだからです。読みたくなったら、そのときにタイムラグなしに買って読める。それが最大の利点なのだから、本を買い置きする必要なんかない。
 でも僕は書籍というのは「買い置き」されることによってはじめて教化的に機能するものだと思っています。

ただ、「書物の選択と配架のしかたに強いバイアスをかけている」という指摘は本当にその通りだと思いました。ここを読んだとき、今僕の本棚のウチダ先生の本の隣には、苅谷剛彦先生の本が並べられているのですが、そのことの意味を自分なりに考え込んでしまいました(ふむふむ)。

他にも、「消費者としてふるまうこと」の危険性、著作権と「贈与」のお話等、興味深い指摘が盛りだくさんでした。そして最後に↓の指摘について、(自戒も含めて)ここに転載させていただこうと思います。

 今遭遇している前代未聞の事態を、「自分宛ての贈り物」だと思いなして、にこやかに、かつあふれるほどの好奇心を以てそれを迎え入れることのできる人間だけが、危機を生き延びることができる。現実から目をそらしたり、くよくよ後悔したり、「誰のせいだ」と他責的な言葉づかいで現状を語ったり、まだ起きていないことについてあれこれ取り越し苦労をしたりしている人間には、残念ながら、この激動の時機を生き延びるチャンスはあまりないと思います。

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