わたり終えるか、転げ落ちるか
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
■タイトル「こんな学校あったらいいな」って、ちょっと控えめなのでは…、というのが手に取ったときの最初の印象だったのですが、内容を拝読して、以下の引用にもありますように、「成果が長続き」するには力強い炎のようなメラメラギラギラした声ではなく、「こんな学校あったらいいな」というような小さいけれども、それでいて確かな、キャンドルのような、灯火のような声の方が「長続き」するのでは、そういう思いも込めて、こういうタイトルにされたのでは、と思いました。今年の夏に見ました箕面の滝のキャンドルロードの写真を貼り付けます。こんな感じで、小さく、そして確かな広がりと継続を、願って止みません。

 力による方法は、武力や軍事力によって問題を解決するもので、この場合は当然、力が強い方が勝ちますが、大きな犠牲を伴い、いつかは力の強いものが現れるので、成果は長続きしません。また、カリスマ的指導者や独裁者といった権威・権力によって物事が決められたり、裁かれたりする方法は、その指導者がいなくなると往々にして混乱が生じ、これもまた成果が長続きしないのです。

4806714682こんな学校あったらいいな: 小さな学校の大きな挑戦
辻 正矩 守安 あゆみ 中尾 有里 藤田 美保
築地書館 2013-10-28

by G-Tools
Owly Images Owly Images
箕面こどもの森学園で実際に行われている教育について紹介されている第1章、第2章もとても印象的でしたが、個人的には、箕面こどもの森学園を作ろう!と思い至った背景、個々人の思いが詰まった第3章がとてもずっしり来ました。特に(個人的によく知っている方の)以下の台詞。自分の心で感じないようにし、また、自分の頭で考えないようにする教育への対抗心が剥き出しで、それが何ともその人のキャラにぴったりで(笑)、読んでて胸が熱くなると同時に、思わず吹き出してしまいました。

「周りの大人がいつも正しいとは限らないで。間違えていることだってあると思う。大切なことは、自分の心で感じて自分の頭で考えることやと思う


■箕面こどもの森学園の挑戦はとてもuniqueだと思いますが、一方で、universalを感じました。glee season3で印象的だったRachelの言葉を、思わず重ねあわせました。

In a sea full of kids who are just desperately clinging to their own kind...we're different. We took the time to get out to know each other and reach out and accept one another. That's our unique factor.

B008YBD69Oglee/グリー シーズン3 DVDコレクターズBOX
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2012-11-02

by G-Tools
When I read "1Q84 BOOK2", it suddenly occurred to me that I should read again "Underground: The Tokyo Gas Attack and the Japanese Psyche". But as you know, "Underground: The Tokyo Gas Attack and the Japanese Psyche" has so much volume...I had been sleepless until I finished reading this(laughs). After reading these interviews, I'm sure it will help me to comprehend in more detail the world of "1Q84 BOOK2". Can't wait to read the rest of it!
B003XT604UUnderground: The Tokyo Gas Attack and the Japanese Psyche (Vintage International)
Haruki Murakami Alfred Birnbaum
Vintage 2010-08-11

by G-Tools

その他最近秋の夜長で読んだ本たち。バラバラなようで改めて並べてみると共通項があるような。「女子会2.0」と「彼女たちの売春(ワリキリ) 社会からの斥力、出会い系の引力」を続けて読んだときは、made me notice I'm so ignorant of what women feel in their some kind of compricated lives.
4569808174頼れない国でどう生きようか (PHP新書)
加藤 嘉一 古市 憲寿
PHP研究所 2012-10-16

by G-Tools
4778313453哲学の自然 (atプラス叢書03)
中沢新一 國分功一郎
太田出版 2013-03-08

by G-Tools
4140816031女子会2.0
「ジレンマ+」編集部
NHK出版 2013-05-23

by G-Tools
4480842985未知との遭遇: 無限のセカイと有限のワタシ
佐々木 敦
筑摩書房 2011-12-08

by G-Tools
4594067344彼女たちの売春(ワリキリ) 社会からの斥力、出会い系の引力
荻上 チキ
扶桑社 2012-11-29

by G-Tools

Eager to read 小田嶋節 so terribly だったのでまとめ読み。「ガラパゴスでいいじゃない」、Amazonのレビューではあまりよくないreputation(とは言っても☆4つですが)でしたが、So absorbed in reading. でした。続いて「小田嶋隆のコラム道」での His opinion about コラムが、「走ることについて語るときに僕の語ること」と so much in common とウチダ先生が対談で pointed out. してましたが、I think so, too. でした!
4903908356小田嶋隆のコラム道
小田嶋 隆
ミシマ社 2012-05-21

by G-Tools
4062164418ガラパゴスでいいじゃない (人生2割がちょうどいい)
岡 康道 小田嶋 隆
講談社 2010-08-27

by G-Tools
So impressive-quotes of「場末の文体論」...when I read it, I felt even horrified.

 文章において、書き手の真意は、どんなに技巧的に書いても、最終的には、必ず読者に伝わることになっている。どういうことなのかというと、書き手が、ニセモノの感情を書いたり、ウソの理屈を並べたところで、読者は、必ずやそれを見破るということだ。
 好き嫌いは、特に隠せない。
 どんなに美辞麗句を並べてみても、嫌っている対象についての賞賛は、読者に見破られる。逆に、大好きな人を罵倒してみても、敏感な読者は、その口汚い罵詈雑言から、書き手の愛情を読み取ってしまう。
 これは、書き手の技巧が水準に達していないからではない。
 文章というツールの基本仕様の問題だ。
 文章を書く人間は、言葉を並べることはできても、行間を書くことはできない。
 そして、最も普遍的なメッセージは、行にではなく、行間に現れることになっている。
 ということはつまり、文章を書く人間は内心を隠すことができないのである。
 なんということだろう。われわれは丸裸なのだ。

4822249530場末の文体論
小田嶋 隆
日経BP社 2013-04-18

by G-Tools
This is my favorite description of Fuka-Eri.

気になってたふかえりのthe way of speakingも見事にtranslateされてました。それこそamazingです。

Once she has made up her mind to learn something, she can absorb it very quickly, deeply, and effectively. Her abilities on that score are amazing. But if something doesn't interest her, she won't look at it twice. The difference is huge.

1Q84: Books 1, 2 and 31Q84: Books 1, 2 and 3
Haruki Murakami

by G-Tools
反市民の政治学: フィリピンの民主主義と道徳 (サピエンティア)」読了しました。市民圏と大衆圏、「お金持ち」層と貧困層との間にある大きな×2「道徳的分断」。中でも以下のような「価値観」の違いによる「分断」が個人的には深刻に思えました。

 ここでも言及されたように、貧困層が挙げたもう一つの価値は、貧富の差にかかわらず、誰もが公平に尊重されるべきだ、という人間の「尊厳」である。露天商は、「誇り高き仕事」といった語りを繰り返した。尊厳が貧困層にとって重要なのは、貧しい者ほど社会的地位の高い人から侮辱されることが多いからである。

ART CRITIQUE n.03」に掲載されている王寺賢太先生のロングインタビュー「私たちはいつでも逸脱できる―フーコー『カントの人間学』の射程」をようやく拝読。「脱原発「異論」」を拝読した際にも思いましたが、先生には一貫して、(「刺激―反応が一義的に決ま」る、という人間観の下で「めちゃくちゃたくさんのことを設計し、強制して」(=「マニュアル化と形式化」を進めて)いった結果)「窮屈な世の中になってしまった」という「嫌な感じが根本にある」のだなぁと改めて。

ひっくり返して言うとこういうことです。なんでイレギュラーであることがレギュラーだと思えないんだろう。逆に、イレギュラーであることがレギュラーなのにね。何らかの規則性なり規範性を押しつけてものを見るから、そこからはみ出ているものは全部「異常」として排除されていくわけでしょう?

だからこそ、人間の能力の限界画定を、経験的レヴェルですることはできないんですよ。まさに刺激―反応が一義的に決まらないのが面白いところで、それを一義的に決めようとしたら、めちゃくちゃたくさんのことを設計し、強制していかなければならない。今起こっているのは、刺激を与えて一様な反応を見せないと、ただちにみんな病気にされてしまうということですよね。

ART CRITIQUE n.03私たちはいつでも逸脱できる―フーコー『カントの人間学』の射程:ART CRITIQUE n.03
王寺 賢太 上野 大樹

by G-Tools

…出る杭は打たれまくり、日常の隅々までマニュアル化と形式化が格差や紛争を抑えこもうとし、そういった細やかな規則をめぐって、かえって無意味ないざこざが絶えないにもかかわらず、というかそれゆえにこそ、いざなんらかの非常事態に直面すると、とたんにフリーズしてしまうような社会。僕もつきつめて言えば、なんでこんなに窮屈な世の中になってしまったのかな、という嫌な感じが根本にあるのは事実です。でもね、だからこそ、そこからの出口は至るところにあると言いたいとも思う。

脱原発「異論」脱原発「異論」
市田 良彦 王寺 賢太 小泉 義之 すが 秀実 長原 豊

by G-Tools
また、先日更新された同じく人文研菊地暁先生の連載人文研探検第6回「ポルトレの人 桑原武夫―その人物描写をかんがえる―」で、「桑原人物論の魅力」が紹介されていましたが、王寺先生の(さりげない)フーコー人物描写も、大変惹き込まれました。私のフーコー観がだいぶ変わりました。
<関連>
人文研探検―新京都学派の履歴書(プロフィール)―第6回「ポルトレの人 桑原武夫―その人物描写をかんがえる―」| 菊地 暁(KIKUCHI Akira)

そもそも、学問にしろ、芸術にしろ、ある人物の評価は、その仕事、作品の厳正な評価によるべきであり、それを産み出す過程は括弧に入れるべきだという立場にも一定の妥当性はある。そうしたスタンスがある局面において有効かつ必要であることは、桑原自身も認めないわけではない。とはいえ、仕事や作品も、結局は人のふるまいの産物であり、その生理から切り離し得ないというのが、彼のポルトレの立脚点なのだろう。

1月の朝生面白かったです。体罰廃止論はあくまで「無時間モデル」での考えであり、時間が「有限」である、という制限の下で体罰は生まれてしまう、という東さんの指摘(うろ覚えですが)が大変興味深かったです。

■いつ録ったのかわからないですが、観てなかったのでだだっと。何と言いますかこういう「現代人は承認が足りない」問題みたいなのを描かせると野島伸司氏の揺るぎなさ加減ってのはすごいなぁと思います。
薔薇のない花屋 ディレクターズ・カット版 DVD-BOX薔薇のない花屋
香取 慎吾 竹内 結子 釈 由美子 松田 翔太 本仮屋 ユイカ

by G-Tools

■「JIN-仁-」、遅ればせながらですが、まとめて観ました。大沢たかお扮する南方仁が(福岡伸一先生の「世界は分けてもわからない」ではないですが)「マップラバー」から「マップヘイター」に変貌していく話として観てました。とても面白かったです。続編も楽しみ。
JIN-仁- DVD-BOXJIN-仁-
大沢 たかお 中谷 美紀

by G-Tools
世界は分けてもわからない (講談社現代新書)世界は分けてもわからない (講談社現代新書)
福岡 伸一

by G-Tools
<関連>
人間を二分する「マップラバー」と「マップヘイター」とは?:「福岡ハカセの本棚」著者 福岡伸一さん bestseller's interview 第46回

■ライトエッセイ的なもの読みたい欲が爆発して、目に入ったものを手当たり次第に。どれも抜群に面白かったです。特に「生半可な學者」「1984年のビーンボール」はベッドきしみまくるほど(寝る前によく読んでたのです)笑いこけました。また、「生半可な學者」の次の一節は、読んで「前のエントリの話なんて、命の値段が『高い』国特有の悩みに過ぎないのではないか」と思ったりしました。

 さて、ものすごく乱暴な一般論をいうと、インドという国は、実に悠然たる世界観の浸透した国である。わるくいえば命の値段が安い国ということになるのだろうし、よくいえば、宇宙の広大な摂理のなかでは人間などいかにちっぽけな存在にすぎないかをよく知っている国、ということになるのだろう。

生半可な學者―エッセイの小径 (白水Uブックス)生半可な學者―エッセイの小径 (白水Uブックス)
柴田 元幸

by G-Tools
1984年のビーンボール1984年のビーンボール
小田嶋 隆

by G-Tools
辛酸なめ子の現代社会学辛酸なめ子の現代社会学
辛酸 なめ子

by G-Tools
13歳からの反社会学13歳からの反社会学
パオロ・マッツァリーノ

by G-Tools
1Q84」、満を持して読み終えました。「1Q84」の構想の元らしい短編「ある晴れた日に100%の女の子に出会うこと」も改めて読み返し。短編「ねじまき鳥と火曜日の女たち」を膨らませた「ねじまき鳥クロニクル」とはまた膨らませ方がまったく違うのですね。村上春樹さんの作品は多く語れば語るほど野暮な気がするので、とりあえず当時のつぶやきだけ記録。
1Q84 BOOK 11Q84 BOOK 1
村上 春樹

by G-Tools
1Q84 BOOK 21Q84 BOOK 2
村上 春樹

by G-Tools
1Q84 BOOK 31Q84 BOOK 3
村上 春樹

by G-Tools
カンガルー日和ある晴れた日に100%の女の子に出会うこと:カンガルー日和
村上 春樹

by G-Tools
■今ごろですが「ザ・マジックアワー」観ました。「トゥルーマン・ショー」ぽい?とも思いましたが、笑った数がぜんぜん違いました。それにしても佐藤浩市恐るべし、です。
ザ・マジックアワー スタンダード・エディション [DVD]ザ・マジックアワー
佐藤 浩市 三谷 幸喜
by G-Tools
トゥルーマン・ショー(通常版) [DVD]トゥルーマン・ショー
ジム・キャリー ピーター・ウィアー

by G-Tools

■京都精華大が無料で配布していた吉本隆明語る「思想を生きる」というDVDを年明けに観ていたのですがこれがとても面白かった。昨年読んできた本の中で印象的だった一冊に「パリ五月革命 私論-転換点としての68年 (平凡社新書595)」があるのですが、「」が「語る」ということ(の困難)について、吉本さんのお話を通じて少し自分の中で理解が進んだ気がしました。
パリ五月革命 私論-転換点としての68年 (平凡社新書595)パリ五月革命 私論-転換点としての68年 (平凡社新書595)
西川 長夫

by G-Tools

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。